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長男が有利。

  父親の会社は長男が相続し、次男が独立しています。

 母親は90代で認知症となり、次男一家が同居し介護を行っています。

 しかし、長男は介護を手伝わず、Tさんや次男に任せきりで、Tさんはこの状況に不満を感じています。

 

 母親の財産は不動産や預金を合わせて約3億円であり、遺言書の下書きでは「財産の3分の2を長男に、3分の1を次男に 相続させる」とされています。

 これにTさんは納得がいかず、介護に貢献している次男が多いのならばともかく、長男が一番多く相続されることに 不満を感じています。

 

 Tさんは会社の状況や財産の詳細を確認したいと考えており、長男に確認を求めていますが、長男は情報を提供 しようとせず、Tさんには知らせる必要はないと主張しています。

 

 アドバイスによれば、Tさんには以下の事項を確認することが重要であるとしています:

  • 遺言書が正式なものかどうか、存在しているか確認する。
  • 母親の預金の確認を行う。
  • 不動産の固定資産税評価額を確認する。
  • 不動産の所有状況を確認する。

 遺言書が存在すればその内容に従い、遺留分が侵害されている場合は請求を検討する必要があり、遺言書がない場合 は遺産分割協議を行うことになるとアドバイスされています。