夫婦の終の棲家

「現状と課題」

　Ｍさんは父親がガソリンスタンドを経営し、その後相続対策としてガソリンスタンドを譲渡しました。

　父親が他界し、母親は老人ホームに入所。自宅にはＭさん夫婦だけが住んでいます。

　自宅の土地は広く、築50年の建物があります。築年数や建て増しにより広さがあり、現在の生活には不要なスペースが多いと感じています。

　「希望と課題」

　Ｍさんは自宅を終の棲家にしたいと希望していますが、建物が老朽化しており、広すぎて夫婦2人では管理が難しい状況です。

　土地活用の方法を考え、収益を得ながら、自宅を維持したいと考えています。

「提案とアドバイス」

• 　費用が少ない方法として、現在の建物をリフォームして、一部を賃貸部分にする方法があります。
• 　ただし、築年数の変化はなく、競争力が課題となる可能性があります。
• 　建て替える場合、建築費用の借り入れを減らすために土地の一部を売却し、建築資金に充てる方法があります。

　この方法で借り入れが不要となります。

　例えば、売却した30坪の代金を建築資金にすることで、残る50坪に自宅と賃貸住宅を建てることができます。

　複数の対策の投資額や収支を比較し、最適な選択をすることが重要です。

　自宅土地を収益につなげる方法を選ぶことで、長期的に維持しやすくなります。

「アドバイスのポイント」

• 　状況に合わせて土地活用の方法を検討しましょう。
• 　費用、競争力、自宅のニーズなどを考慮して選択しましょう。
• 　一部売却による建築資金捻出は借り入れ不要となる利点がありますが、賃貸住宅の競争力を考慮して検討しましょう。
• 　様々な対策を比較して決断する際、将来的な収支を考えることが大切です。
• 　自宅土地を収益につなげる方法を選ぶことで、終の棲家を維持しやすくなります。