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不動産と生命保険を活用した相続対策

 不動産と生命保険を活用した相続対策に関するポイントを説明します。以下に、それぞれのポイントをまとめてみます。

 

不動産による対策のポイント:

メリット:

  1. 建物の建設:
    • 評価額が67割程度になり、現金贈与よりも相続税を軽減できる。
    • 親が子の自宅を建て、将来的な相続対策とすることが考えられる。
  2. 貸家の建設:
    • 5割程度の評価額になり、土地も8割程度の評価に。
    • 「小規模宅地等の特例」の対象にもなり、相続税の節税が期待できる。
  3. 土地の売却予定:
    • 生前に更地にしておくと、相続税の基準財産が減少し、節税効果がある。

デメリット:

  1. 建物がある場合の売却難易度:
    • 建物があると売却が難しくなる。
  2. 貸家のリスク:
    • 貸家の場合、常に空室リスクがあり、収支や借入金の返済に注意が必要。
  3. 不動産の分割難易度:
    • 不動産は分けにくい財産であり、相続時のめり込みの原因となりやすい。
  4. 更地化のデメリット:
    • 生前に更地にしておけば売却はしやすいが、固定資産税が上がる。

生命保険による対策のポイント:

メリット:

  1. 非課税枠の利用:
    • 生命保険金の一部が非課税になり、相続税の軽減が期待できる。
  2. 契約金額の確定:
    • 契約時に金額を確定でき、現金として受け取れる。
  3. 受取人の指定:
    • 受取人を指定でき、遺産分割の手続きが不要。

注意点:

  1. 受取人の設定:
    • 納税資金確保の目的であれば、子に設定すると良い。
    • 配偶者は法定相続分まで非課税なため、相続税の心配が少ない。
  2. 保険の種類:
    • 定期保険や養老保険だと期間が決まっているため、終身保険が望ましい。
  3. 特別受益の考慮:
    • 保険金が相続財産に占める割合が高いと、遺産分割時に特別受益として考慮される可能性がある。

現金贈与と生命保険の組み合わせ:

  • 親から子への現金贈与と生命保険の組み合わせにより、相続税を軽減できる。
  • 贈与は年間110万円までが非課税であり、3年間の贈与は相続税計算に影響する点に留意。