相続手続きにおいて代表相続人の役割

　相続手続きにおいて代表相続人の役割やその重要性、代表相続人が担当する業務についてです。

• 代表相続人の役割:

　相続人が複数いる場合、リーダー的な役割を果たす人物を代表相続人と呼びます。

　代表相続人は、相続手続きにおいて各相続人に必要な書類を依頼し、まとめたり、銀行の手続きや生命保険の請求などを行います。

• 所得税の確定申告と税務署への対応:

　亡くなった人の所得税の確定申告も代表相続人が行います。

　代表相続人は、税務署からの問い合わせや交渉にも対応し、説明者として役割を果たします。

• 代表相続人の選定:

　通常、夫婦の場合は配偶者、親が亡くなった場合は子の中の年長者が代表相続人になることが一般的です。

　ただし、数字的な理解力やコミュニケーション能力が求められるため、相続人の中で相応の人物がいるならば、年齢だけでなくその能力を重視して代表相続人を選定することが良いとされています。

• 法定相続分の変動:

　代表相続人であるからといって、法定相続分が増えるわけではなく、自己主張の強い相続人を抑える役割を果たすべきです。