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自筆証書遺言が無効になるパターン

1-1. 自筆証書遺言が無効になるパターン

 

 自筆証書遺言が無効になる主なパターンには以下が挙げられます。

  • 日付がない:

 遺言書には作成日付が必要であり、これがない場合は無効になることがあります。

  • 遺言書の一部をパソコンで作成:

 自筆証書遺言では、全文を本人自身が手書きする必要があります。

 一部や全部をパソコンで作成すると無効になることがあります。(一部OK)

 また、遺産目録を添付する場合には、遺言者の署名押印が必要です。

  • 訂正の方法を誤る:

 遺言書に誤りがある場合、正しい訂正方法を知らないと全文が無効になる可能性があります。 

 法律で厳格に定められているため、注意が必要です。

  • 署名押印がない:

 遺言書は最後に遺言者の署名と押印が必要です。これがない場合、無効になります。

 

 1-2. 公正証書遺言と共通の無効要因

 

 無効になりやすい要因は、公正証書遺言と自筆証書遺言で共通しています。

 判断能力が不十分な状態で作成された場合、無効とされることがあります。

 認知症が進行した段階での遺言作成は特に注意が必要です。

 

 1-3. 遺言書の有効期限について

 遺言書には特定の有効期限はなく、作成後は書き換えない限りずっと有効です。

 しかし、財産状況が変わった場合、古い遺言書の内容が適用されることがあります。財産の変動があれば、現状に合わせて遺言書を更新することが重要です。

 

 1-4. 新たな遺言書を作成した場合

 遺言者が気が変わって内容を変更したい場合、新しい遺言書を作成することができます。

 ただし、新しい遺言書が前のものと矛盾する場合、新しいものが優先される原則があります。

 

相続人から無効の申し立てを受けることも

 遺言書の内容が特定の相続人に不利益をもたらす場合、相続人が無効を主張する可能性があります。

 話し合いや調停、訴訟といったプロセスを経て、遺言書の無効が確認されると、遺言書の内容は無視され、通常の相続手続きが進められます。

 

遺言書を無効にしないための注意点

  • きっちり要式を守る:

 遺言書を作成する際は法的な要件を確認し、正確な要式を守ることが重要です。

  • 弁護士に相談する:

 遺言書の作成が不安な場合、弁護士に相談してアドバイスを受けることが役立ちます。

 弁護士が遺言書をチェックし、適切な形式であるか確認してくれます。

  • 公正証書遺言を作成する:

 無効のリスクを低減するためには、公正証書遺言を選択することが一つの方法です。

 公証人が関与し、法的に正確な手続きが行われます。

  • 早めに対応する:

 遺言書を作成する際は、判断能力が十分なうちに早めに対応することが重要です。

 認知症などが進行してからは、無効のリスクが高まります。

  • 遺言執行者を選任する:

 遺言執行者を指定することで、相続手続きがスムーズに進行し、無効のリスクも低減します。