終活で大切なのは

　終活で大切なのは、最後まで自分の意思通りの生活ができるようにすることです。

　将来認知症になったり判断力が衰えたりすることは誰にでも起こり得るものであり、その際に自分の意思を尊重してもらうために、以下の点に注意することが重要です。

1. 遺言書の作成:
   • 元気なうちに遺言書を作成することが重要です。判断力が衰えてからでは作成が難しくなりますし、無効になる可能性もあります。
   • 遺言書は何度でも書き直すことができ、最終的には一番新しいものが有効になります。将来の変更に柔軟に対応できます。
2. 判断力が衰えた際の金銭管理:
   • 成年後見制度を利用する際には、裁判所が後見人を選定します。しかし、後見人が財産を無駄に使わずに残すことに重点を置くため、自分の希望通りの生活を送りにくい場合があります。
   • 任意後見契約を検討することで、元気なうちに信頼できる人に自分の財産管理を頼むことができ、柔軟な使い方が可能です。
3. 任意後見契約と委任契約、死後事務委任契約:
   • 任意後見契約は将来判断力が衰えた場合に備え、元気なうちに財産管理を委任する契約です。信頼できる家族や弁護士に頼むことができます。
   • 委任契約は判断力が衰えてきたがまだ失っていない段階で、特定の事務を信頼できる人に委任する契約です。
   • 死後事務委任契約は亡くなった後の葬儀や遺産分配などの事務を指定した人に委任する契約です。

　これらの契約や制度を利用することで、最後まで自分の意思通りの生活を維持することが可能です。

　自分の将来に備え、準備を進める際には、信頼できる専門家と相談することが重要です。