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キャップレートが異なる場合の取引価格

 年間の家賃収入が異なる場合やキャップレートが異なる場合の取引価格の比較についてです。

 

* 還元利回りとは収益額を現在価値に割り戻すために用いる利率のことです。

   Cap Rate(キャップレート)と称されることもあります

 

  • 家賃収入の差による取引価格の比較:

 年間家賃収入が100万円の場合、キャップレートが5%のときの取引価格は2000万円。

 年間家賃収入が110万円の場合、同じく5%のキャップレートで取引価格は2200万円。

 年間10万円の家賃収入の差が取引価格に200万円の差を生むことが示されている。

  • キャップレートの差による取引価格の比較:

 年間家賃収入が100万円の場合、キャップレートが5%のときの取引価格は2000万円。

 同じく100万円の場合、キャップレートが6%のときの取引価格は約1667万円。

 キャップレートが1%違うだけで、取引価格に約333万円の差が生じる。

  • 都心の物件と地方の物件の比較:

 都心の物件でキャップレートが安定する場合、売却時に有利。

 地方ではキャップレートのブレが大きく、価格が安定しづらい。

 売却価格が読みやすい都心の物件が、高利回りが当たり前の地方よりも賢明とされている。

  • 収益還元法の理解と物件選定:

 収益物件の取引価格は収益還元法に基づいて決まる。

 家賃の下落しづらい物件かつキャップレートが安定している都心立地の物件が選ばれるべきある。