公正証書遺言の場合のかかる費用

　公正証書遺言の場合、かかる費用は以下の通りです。

• 必要書類の取得費用:

　戸籍謄本、住民票などの必要書類を取得するための費用がかかります。

　取得に要する費用は自筆証書遺言と同様におおむね数千円程度で収まることが一般的です。

• 公証役場の手数料:

　公証役場での手数料は次の要素から構成されます。

　基本手数料:

　遺言書で遺産を渡す相手ごとに計算され、遺産の金額ごとに異なります。

　遺言加算:

　遺言対象となる財産総額が1億円以下の場合に1万1,000円が加算されます。

　正本と謄本の用紙代:

　遺言書の枚数によって異なり、数千円程度です。

　基本手数料は遺産を渡す相手ごとに遺産の金額を当てはめて計算します。

• サポートを依頼した場合の弁護士報酬:

　公正証書遺言の作成に弁護士のサポートを依頼する場合、報酬が発生します。

　報酬は一般的に20万円から50万円程度であり、遺言書の内容によって異なることがあります。

　公正証書遺言の手数料は、遺言書での相続の内容や遺産の金額によって変動するため、具体的な計算は遺言をする相手や渡す遺産の金額に応じて公証役場で確認が必要です。