他の相続人を把握していない場合ほか

　相続手続きにおいて、特に他の相続人を把握していない場合や相続人が手続きを主導しない場合など、複雑な状況が生じることがあります。

① 他の相続人を把握していないケース：

きょうだい・甥姪の場合の戸籍取得が難しい：

　きょうだいや甥姪といった傍系血族の相続人の場合、戸籍の取得が困難であり、相続人同士が面識がないことがあります。

　相続人の存在や関係性を疎明するためには、複雑な戸籍の確認手続きが必要です。

　また、戸籍は昭和と平成で2回改製されており、変更履歴を辿るのが複雑です。

訳アリ不動産の処分が難しい：

　特に不動産の相続では、別荘地や空き家の処分が難しいケースがあります。

　相続人が積極的に手続きを進めない場合や、特に管理が必要な不動産がある場合、問題が生じることがあります。

② 相続登記や手続きを主導する相続人がいないケース：

相続人全員での同意が取れない：

　相続人が同意せず、特に不動産の処分が難しいケースもあります。

　相続人同士での連絡が難しく、同意を取るための手続きが複雑化します。

相続放棄をするかどうかの合意が難しい：

　相続人全員での合意が得られない場合、相続放棄や遺産の引き取りに関する意思疎通が難しいことがあります。

　これらの問題に対処するためには、専門家の協力や助言が必要です。

　弁護士や司法書士、不動産関連の専門家が適切なアドバイスを提供し、問題解決に向けたサポートを行ってくれるでしょう。