· 

土地の活用 農業は縮小

代々の農家の田中さんは、父親の相続時に1億円近い納税額となり、2か所の土地を売却しなければなりませんでした。

 

その経験もあり、土地を守っていきたいと痛感され、自分の相続の為の節税対策をしようと考えました。

 

田中さんは夫婦で農業を続けてこられましたが、高齢になるにつれ農作業は負担になってきています。

 

会社員の長男と嫁いだ長女が農業を続けることも大変だと感じ、農業を縮小していきたいと考えておられました。

 

父親が生前対策として建てたアパートは築20年を経過し、間取りも建物も古くなって、次の対策を検討する時期もきていました。

 

 [対策]

農業を縮小する手もあり。農地を残すなら、土地活用。

 

自宅に隣接する畑はビニールハウスで野菜を作り、即売所にしていますが、他にも広い畑があり、農業経営には大きな影響はありません。

 

今後も土地を残すためにも安定した賃貸事業をして収益を確保すると同時に田中さん自身の相続発生時の相続税節税を提案しました。

 

近隣の市場調査を行って提案した賃貸住宅は1棟の中に1K、1DK,1LDKと間取りにバリエーションを付け、周辺のファミリータイプの賃貸物件との差別化を図り、更なる特色をもたせるために「オール電化でペットが飼える賃貸マンション」をコンセプトにしました。

 

オール電化として、電気温水器とIHヒーターを採用しました。

ペットは室内犬一匹を想定し、内装もペットがいても傷が付きにくい素材のものを選択するなど修繕費が増えないような工夫も加えました。

 

総事業費は2億5000万円で、相続税節税対策のため全額金融機関から借入れをしました。

全24世帯の毎月の家賃収入は175万円返済は95万円、差し引きすると手元に毎月80万円(45%)が残り、年間で960万円の収入増が実現できました。

 

また相続税の節税効果は9540万円となり、賃貸事業の収益で納税資金を準備し、土地を残して相続を乗り切れる見通しがつきました。