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税務署が銀行口座を把握する手段

 税務署が銀行口座を把握する手段はいくつかあります。

 

申告書からの情報収集:

 相続税の調査では、被相続人や相続人が提出した申告書から情報を収集します。

 相続税のほかにも、所得税や法人税などの申告書からも銀行口座に関する情報を確認します。

 たとえば、還付金口座や証券会社、保険会社などに関連する情報が得られます。

 

蓄積された情報の利用:

 税務署は税務調査で得た情報を蓄積し、これを資料として活用しています。

 相続税の申告をした時点で、税務署は既に多くの情報を把握しているため、これを基に銀行口座の把握を行います。

 反面調査で得た情報も、税務署が蓄積しているため、広範な情報収集が可能です。

 

法定調書による情報収集:

 法定調書は法人や事業者が提出する書類で、相続税においては「国外送金等調書」が重要です。

 金融機関は、国外への100万円を超える送受金に関する情報を法定調書に記載し、これが税務署に提出されます。

 税務署はこれを利用して、海外の銀行口座に関する情報を把握します。

 

実地調査と通帳チェック:

 相続税の実地調査では、税務署職員が被相続人の自宅に訪れ、通帳の確認などを行います。

 通帳のメモや保管状況から、預金の入出金をした人物を特定します。

 通帳の内容と申告内容が一致するか確認し、相続人の回答や反応も注意深く観察します。

 

隠蔽行為の確認:

 税務署は相続人の誤った回答や嘘を見極めるため、「知らないふり」をして調査を進めることがあります。

 特に、意図的な隠蔽行為や重加算税に該当する行為を確認するためです。

 税務署は相続人の誠実性や情報の正確性を確認するため、慎重な調査を行います。

 

 相続税の申告や調査においては、専門の税理士に相談したり依頼したりすることが重要です。

 適切なアドバイスや手続きによって、節税や税務署とのトラブルを回避することができます。