実家の「維持・管理費」内訳

　親の実家の「維持・管理費」にはさまざまな費用がかかります。

• 税金面の費用：

　固定資産税と都市計画税があります。

　特に「ゴミ屋敷」である場合、「特定空家等」に該当し、税金特例が受けられなくなる可能性があります。

　特定空家等に該当する場合、自治体からの勧告を無視すると、所有者に過料が科せられ、行政が強制的に解体することがあります。

• 水道光熱費：

　電気と水道の維持にかかる費用があります。

　例えば、ガスを解約し、電気と水道を維持する場合、年間計1万6,000円程度の費用がかかることが挙げられています。

• 庭の剪定費用：

　庭の手入れや剪定にかかる費用があります。

　シルバー人材センターを活用しても、1回1万5,000円程度の費用が発生することがあります。

• 火災保険：

　火災保険の料金も維持費に含まれます。

　シンプルな保険内容でも、年間2万5,000円程度の費用がかかります。

• 移動費用：

　実家との距離によっては、子供が実家を訪れるための移動費用がかかります。

　航空券などの交通費が含まれます。

　これらの費用を加味すると、年間で10万円以上かかる場合があります。

　また、都心に家がある場合は、土地の評価額が高くなるため、維持費が数十万円になる可能性もあります。

　したがって、家の維持にはかなりの費用がかかることを理解し、できる限り節約やスリム化を心がけることが重要です。