換価分割の手順

　相続不動産を現金化し、手間をかけずに平等に分ける方法として、「換価分割」が挙げられます。

 

換価分割の手順:

 

代表相続人の選定:

　相続人全員の中から1人を代表相続人に選ぶ。

 

不動産の名義変更:

　代表相続人が不動産の名義を変更し、自身の名義にする。

 

不動産の売却:

　代表相続人が不動産を売却する。

　この段階で他の相続人は直接的な手続きには関与せず、代表相続人が単独で契約や引き渡しを行う。

 

売却代金の換価:

　不動産が売却されたら、得られた売却代金を代表相続人が受け取る。

 

相続分の金銭分配:

　代表相続人は得られた売却代金から相続人それぞれの相続分を金銭で分配する。

　金銭分配の際、法的な手続きが必要な場合があるため、専門家（弁護士や税理士）の協力を得ることが望ましい。

 

メリット:

　手続きの単純化:代表相続人が一括して手続きを行うため、他の相続人は手間をかけずに済む。

　時間の節約:不動産の名義変更や売却に関する手続きを代表相続人が単独で進められるため、全相続人の都合を合わせる必要がない。

 

注意点:

　法的アドバイスの重要性:換価分割は法的な手続きが伴うため、専門家のアドバイスを受けることが重要。

　公正証書の取得:換価分割の際には、公正証書を取得して手続きを進めることが一般的。

　換価分割は、手続きを簡素化し、相続人たちが不動産を現金で分けるための有効な方法です。

　しかし、法的なプロセスがあるため、専門家の協力を得ながら進めることが重要です。