認知症の母がグループホームの入所を断られた理由と対応策
田中栄子さん(58歳・仮名)は、認知症の症状が悪化してきた母親(83歳・要介護2)の介護をしており、施設入居を検討していました。
しかし、隣の市にあるグループホームに問い合わせたところ、空きがあるにもかかわらず入居を断られてしまいました。
この事態に戸惑いを感じ、なぜ入居ができなかったのか疑問を抱きました。
グループホームの入居条件
- グループホームは「地域密着型サービス」に分類されており、原則として施設と同じ市町村に住民票がある人が入居対象となります。
田中さんが断られた理由は、この入居条件に該当しなかったためです。
他の入居条件
- 65歳以上かつ要支援2以上の認定:
基本的に65歳以上で、要支援2または要介護1〜5の認定を受けた人が対象です。
若年性認知症の場合、40〜64歳でも入居可能です。
- 認知症の診断:
グループホームは認知症高齢者のための施設であり、認知症の診断が必要です。
- 集団生活に支障がない:
共同生活が可能であることが条件です。暴力行為などがある場合は入居を断られることがあります。
他の市町村に住んでいる場合の対応策
田中さんのように、住んでいる市町村と異なる市町村のグループホームに入居したい場合、以下の対応策があります。
- 市町村の同意を得る:
グループホームのある市町村が特例として同意すれば、他の市町村からの入居が可能になる場合があります。
- 住民票を移す:
希望するグループホームの地域に親族が住んでいる場合、その地域に住民票を移動させることで入居申し込みが可能になることがあります。
ただし、住民票を移した後、一定期間経過してからでないと申し込みができない場合もあるため、事前に確認が必要です。
入居場所を決める際のポイント
グループホームを選ぶ際は、必ず事前に見学を行い、入居者の様子やスタッフの対応、設備や支援体制を確認することが重要です。
母親と一緒に見学し、実際の環境を見て確かめることで、安心して過ごせる場所を見つけることができます。
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