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空き家が売られない理由はさまざま

 空き家が売られない理由はさまざまですが、ランキングを見てみると次のような要因が多いようです:

  • 物置として必要:

 約60%の人が物置として利用しているため、売却を躊躇しています。

 特に都市部では収納スペースが限られているため、空き家を保管場所として重宝しています。

  • 解体費用をかけたくない:

 約47%の人が解体費用を懸念しています。

 解体には高額な費用がかかる上、解体後の土地利用が不明瞭な場合も多く、経済的な負担を避けるためにそのまま放置しているケースがあります。

  • さら地にしても使い道がない:

 約37%の人が、さら地にしても活用方法がないと考えています。

 地方や過疎地域では土地の需要が低く、解体しても活用法が見つからないことが多いです。

  • 好きなときに利用や処分ができなくなる:

 約34%の人が、空き家を保有することで将来的に利用や処分の選択肢が広がると考えています。

 手放すことで再取得が難しくなるリスクを避けるために、そのままにしておくことを選んでいます。

  • 住宅の質の低さ:

 約33%の人が、古い家や狭い家のために売却をためらっています。

 リフォームや修繕に多額の費用がかかり、現代のライフスタイルに合わないことが理由です。

  • 将来、自分や親族が使うかもしれない:

 約33%の人が将来に備えて空き家を保持しています。

 介護や子どもの独立後の利用を考えている場合があります。

  • 取り壊すと固定資産税が高くなる:

 約26%の人が取り壊し後の固定資産税の増加を懸念しています。

 住宅用地の特例措置が適用されなくなるため、税負担が増加するリスクがあります。

  • 特に困っていない:

 約25%の人が、空き家の維持に特に困っていないため、そのまま放置しています。

 コストや手間をかけずに現状を維持する選択肢を選んでいます。

 

 これらの理由から、多くの空き家が放置され続けているのが現状です。

 空き家を有効活用するためには、こうした理由を理解し、それぞれの状況に応じた対応策を考える必要があります。