空き家の売却に関するトラブルや注意点

　空き家の売却に関するトラブルや注意点についてです。

　以下に、いくつかの重要なポイントです。

 

「空き家売却で起こりやすいトラブルと対策」

• 契約不適合責任:

・トラブルの内容:

　売却後に雨漏りやシロアリ被害が発覚し、買主から契約不適合責任を問われる可能性があります。

　対策:

　インスペクション（住宅診断）を行い、欠陥を事前に把握しておくことが重要です。

　契約不適合責任の免責特約を契約書に盛り込み、トラブルを避けるようにしましょう。

• 相続登記の未完了:

・トラブルの内容:

　相続登記が済んでいないと、売却ができません。

　対策:

　登記簿で所有者を確認し、相続登記が完了していない場合は司法書士に依頼して名義変更を行いましょう。

• 抵当権の抹消:

・トラブルの内容:

　売却予定の空き家に抵当権が設定されている場合、抵当権抹消手続きを行わないと売却できません。

　対策:

　抵当権抹消手続きを司法書士に依頼し、売却に備えましょう。

• 個人間売買のリスク:

・トラブルの内容:

　個人間売買は手間が多く、契約書の内容に不備があるとトラブルになる可能性があります。

　対策:

　不動産会社を通じての売却を検討することで、リスクを低減できます。

• 境界線の未確定:

・トラブルの内容:

　隣家との境界線が曖昧だと、売却後にトラブルの原因となることがあります。

　対策:

　土地家屋調査士に依頼して境界線を確定することが推奨されます。

 

「空き家売却時の注意点」

• 更地にすると固定資産税が上がる:

・注意点:

　空き家を解体して土地で売却する場合、固定資産税が大幅に上がる可能性があります。

　対策:

　解体前に不動産会社に相談し、最適な方法を検討しましょう。

• リフォームの効果:

・注意点:

　空き家のリフォームが必ずしも売却価格の向上につながるわけではありません。

　対策:

　リフォームを行う前に、不動産会社の担当者に相談し、必要性や効果を確認しましょう。

• 売却相場と必要経費の把握:

・注意点:

　売却価格の設定や必要経費を把握しておくことが重要です。

　対策:

　周辺地域の売却相場や諸費用を調査し、適正価格の設定と経費の管理を行いましょう。

• 400万円以下の空き家の取り扱い:

・注意点:

　400万円以下の空き家は、仲介手数料が高くなる場合があります。

　対策:

　売却前に不動産会社と仲介手数料の取り決めについてしっかり確認しましょう。

 

「空き家を売却する流れ」

1. 価格査定: 　　　　不動産会社に査定依頼をし、査定価格を確認します。
2. 媒介契約の締結: 　媒介契約を結び、売却活動を開始します。
3. 売却活動の開始: 　不動産会社による宣伝活動や条件交渉が行われます。
4. 売買契約締結: 　　売主と買主が契約内容に合意し、契約を締結します。
5. 引き渡し: 　　　　物件の引き渡しを行い、売却が完了します。

　これらのポイントを踏まえて、空き家売却に向けた準備を進めることが大切です。

　必要に応じて専門家に相談し、トラブルを避けながらスムーズな売却を目指しましょう。