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アパートローンにおける借入期間の基本

アパートローンにおける借入期間の基本

 

1. 借入期間とは

 アパートローンの借入期間は、ローン返済を続ける期間を指します。

 借入期間と返済期間は異なり、借入期間は残債がある期間であり、融資審査によって最長の期間が設定されます。

 一方、返済期間は実際に返済する期間で、予定も含めて完済までの期間を指します。

 

1.1 借入期間と法定耐用年数の関係

 アパートローンは、建物を担保に低金利で融資を受ける仕組みです。

 建物の価値は法定耐用年数に依存し、耐用年数を超えると価値がなくなると見なされます。

 したがって、借入期間は建物の法定耐用年数内で設定されることが一般的です。

 

木造アパート:22年

鉄骨造アパート:19~34年

鉄筋コンクリート造:47年

 

2. アパートローンの借入期間の決め方

 借入期間は、以下の要素を考慮して決定します:

 法定耐用年数:建物の価値が保たれる期間

  • 完済時のオーナーの年齢:

 多くの場合、完済時の年齢は80歳以内で設定

  • 毎月の返済可能額:

 家賃収入に見合った返済計画が必要

 

3. 借入期間別の返済シミュレーション

例えば、7,000万円の融資を受ける場合(借入期間が変わる場合のシミュレーション):

  • 15年:月々の返済額 483,407円、返済総額 87,013,185円
  • 18年:月々の返済額 419,806円、返済総額 90,678,041円
  • 22年:月々の返済額 362,526円、返済総額 95,707,009円

 

4. 借入期間の調整方法

  • 短縮方法:

 繰り上げ返済による期間短縮(「期間短縮型」または「返済額軽減型」)

  • 延長の難しさ:

 借入期間の延長は難しく、他の金融機関での借り換えが必要

 

5. まとめ

 アパートローンの借入期間の設定には、法定耐用年数やオーナーの年齢、事業計画などの複数の要素を考慮する必要があります。

 収支計画を立て、現実的な借入期間と返済額を設定することが重要です