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家屋(建物)の定義や評価方法について

 家屋(建物)の定義や評価方法についてです。

 

家屋(建物)の定義

  • 外気分断性: 屋根と壁があり、外気から分断されていること。
  • 定着性:   土地に固定されていること。
  • 用途性:   居住、作業、貯蔵などの用途に供する状態であること。

家屋の評価方法

  • 一般的な家屋(建物):

 評価額 = 固定資産税評価額 × 1.0

  • マンション:

 評価額 = 固定資産税課税明細書の「課税標準額」

  • 貸家(賃貸物件):

 評価額 = 固定資産税評価額 × (1 - 借家権割合)

 借家権割合は全国一律で30%。

 空室時にはこの減額が適用されないことも。

 

リフォームをした場合:

  •  評価額 = リフォーム前の固定資産税評価額 + (リフォーム費用 - 死亡日までの償却費) × 70%
  •  死亡日までの償却費は、リフォーム費用 × 90% × 経過年数 / 耐用年数

建築中の家屋:

  • 評価額 = 費用現価の額 × 70%
  • 費用現価の額は、亡くなった日までにかかった建築費の金額。

附属設備や外構、庭園の評価:

  • 附属設備:           建物の評価額に含まれるため、別途評価不要。
  • 外構(門扉、塀、花壇など):  再建築価額 - 減価 × 70%
  • 庭園設備(庭木、庭石、あずまや、庭池など):  相続開始時の調達価額 × 70%

 これらの情報を基に、相続税の計算を行うことができます。

 具体的な評価額の計算や変更点については、専門家に相談するのが確実です。