· 

家族信託を利用する前に決めておくべきこと

家族信託を利用する前に決めておくべきこと

 

l 家族信託の目的を明確にする

 介護資金確保、相続対策など、家庭ごとの目的を家族間で共有し、明確にしておく。

l 信託する財産を決める

 対象財産は現金、預金、有価証券、不動産など。

 何を託すか家族全員が納得するまで話し合うことが重要。

l 信託の役割分担と将来設計を決める

 誰が受託者・受益者になるか。

l 受託者管理人を設置するか。

 受益者死亡後の承継先、受託者死亡時の対応など、詳細なルールを決める。

 話し合った内容を契約書に落とし込む

 財産の範囲を契約書で明確化し、個人財産との線引きを図る。 

 

【家族信託に必要な書類】

基本的に必要なもの

l 本人確認資料(運転免許証、マイナンバーカード等)

l 受託者・受益者の実印と印鑑証明書(発行3カ月以内)

l 信託する財産に関する資料(不動産登記簿、固定資産税評価証明書)

l 家族関係を証明する戸籍謄抄本

l 公正証書作成時に必要

 上記資料を整え、公証役場で信託契約書を公正証書にする。

 

【不動産を家族信託する場合の登記手続き】

登記申請の流れ

1.   不動産の名義を委託者から受託者へ変更。

2.   登記と同時に「信託目録」が作成され、信託内容が記録される。

3.   登記に必要な書類

4.   委託者の印鑑証明書(発行3カ月以内)

5.   登記識別情報(または登記済証)

6.   委託者・受託者の本人確認資料(運転免許証など)

7.   受託者の住民票と認印

8.   登記識別情報を紛失した場合

 再発行はできないが、司法書士に依頼すれば登記申請は可能。

 紛失に気付いたら速やかに専門家へ相談する。