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擁壁(ようへき)とは

 擁壁(ようへき)とは、土地の高低差による土砂の崩壊を防ぐために設けられる壁状の構造物です。

 宅地造成や建築時に、敷地内に高低差がある場合、土が崩れるのを防ぐ目的で設置されます。

 特に2m以上の高さの擁壁は、建築基準法上の「工作物」に該当し、建築確認申請と検査済証が必要となります。

 また、宅地造成等規制法(盛土規制法)にも関連する重要な構造物です。

 

■ 擁壁が必要となる場面

l 盛土や切土で地盤に高低差をつける場合

l 隣地や道路と敷地に高低差がある場合

l がけ条例や土砂災害防止法の規制対象地の場合

 

■ 擁壁の種類と安全性の判断

材質

評価

鉄筋コンクリート(RC造)

安全性が高い(標準)

間知石・間知ブロック(練積み)

適法だが劣化に注意

玉石・大谷石

基本的に【違反】や【既存不適格】

ブロック積み

擁壁としては【違反構造】

 

 特に玉石・大谷石・二段擁壁・ブロック塀などは、安全性に問題がある場合が多く、再建築時に建物の制限や擁壁再築が求められる可能性もあります。

 

■ 調査のポイント(現地+役所)

 現地確認項目

1.   ひび割れ、はらみ(膨らみ)、排水用水抜穴の有無(3㎡ごとに1つ)

2.   二段構造になっていないか(違反の可能性)

3.   材質の確認(RCか否か)

 役所調査の流れ

1.   高さ2m以上の擁壁:建築確認・検査済証があるか確認

2.   宅地造成等規制区域かどうか調査

3.   指導履歴・再築時の建築指導内容の有無

 

■ 注意点

 擁壁は数百万円~数千万円の費用がかかることもあり、取引直後に補修が必要となればトラブルの元になります。

 擁壁の築造時期や工法、安全性の有無をきちんと確認し、不明な場合は構造の専門家に依頼しましょう。