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線引き区域・非線引き区域とは?

 線引き区域・非線引き区域とは?

 

 線引き区域と非線引き区域は、都市計画法に基づく土地利用区分のひとつであり、市街化を進めるのか、抑えるのか、まだ未定なのかを示すものです。

 これらの区分は、不動産の開発・建築・用途規制に大きく関わるため、土地取引や建築計画において非常に重要です。

 

 ■ 基本構造:まず「都市計画区域」から

 土地の区分はまず、「都市計画区域」か「都市計画区域外」かに分かれます。

都市計画区域:都市計画を定める対象区域。将来のまちづくり対象。

都市計画区域外:都市計画の対象外で、田舎や山間部が多い。

 そして、都市計画区域内は、さらに以下の3つに分けられます。

 

 ① 線引き区域(=市街化区域+市街化調整区域)◆ 市街化区域(しがいかくいき)

  • すでに市街地となっている、または今後10年以内に市街化を進めるエリア
  • 住宅や商業施設の建築が積極的に許可される
  • 用途地域の指定が必須で、細かく建築規制がかかる(例:第一種住居地域、商業地域など)

 市街化調整区域(しがいかちょうせいくいき)

  • 市街化を抑制するエリアで、原則として住宅の建築はできない
  • 農地や山林が多く、開発には知事の許可が必要
  • 無秩序なスプロール化(郊外への拡大)を防ぐために指定される

 この「市街化区域」と「市街化調整区域」に明確に区分することを「線引き」と呼び、その結果設定されるのが線引き区域です。

 

② 非線引き区域(ひせんびきくいき)
 非線引き区域とは、都市計画区域内ではあるが、市街化区域と市街化調整区域にまだ区分されていない地域です。

 つまり「将来的にまちづくりの対象にはするが、今は線引きを保留しているエリア」です。

  • 原則として建築可能
  • 用途地域が設定されている場合とされていない場合がある
  • 都市計画の方向性が未定のため、線引き区域に比べて建築規制が緩やか

 ただし、非線引き区域でも建物の規模や用途によっては開発許可が必要なケースもあり、市町村の方針や開発状況によって実情が異なります。

 

■ 都市計画区域外との違い
 非線引き区域と混同しがちなのが「都市計画区域外」です。

 都市計画区域外は、そもそも都市計画法の適用外であり、建築や開発に対する制限が少ない一方で、インフラ整備や環境管理のルールも存在しないため、結果的に無秩序な開発が起きやすくなります。

区分

都市計画あり

市街化区分

建築制限

市街化区域

あり

明確

用途地域あり・制限多い

市街化調整区域

あり

明確

原則建築不可(許可制)

非線引き区域

あり

なし

制限はあるが緩やか

都市計画区域外

なし

なし

基本的に制限なし

 

 

■ 線引き・非線引きの調べ方
 土地の区分は、市区町村の「都市計画課」や「建築指導課」で都市計画図や用途地域図を確認することで調べられます。

 また、法務局の公図だけでは判断できないため、役所での確認が必須です。

 

■ 実務上の注意点

  • 市街化調整区域内の農地は原則として住宅建築不可のため、相続・売買の際に注意
  • 非線引き区域は都市計画変更の対象となることがあるため、将来的に線引きされる可能性がある

 不動産取引では重要事項説明書に明記が必要(都市計画区域・区域区分の有無)