賃貸活用のメリット・デメリット
空き家を相続したとき、多くの人がまず思い浮かべるのは「売るか、解体するか」ですが
、もう一つの有力な選択肢があります。
それが「人に貸す」という賃貸活用です。
「空き家が収益になるなんていい話だ」と思うかもしれませんが、当然ながら良いことばかりではありません。
家賃収入という“収益化”の可能性がある一方で、空室リスクやトラブルといった注意点も多いのが実態です。
ここでは、空き家の賃貸活用について、メリットとデメリットを整理しながら、実際のポイントを詳しく見ていきます。
賃貸活用の3つのメリット
① 家賃収入が入る
最大の魅力はやはり、家賃収入。
山形市のような地方都市でも、月3〜5万円で貸し出せれば、年間30〜60万円の収入になります。
この金額で、固定資産税や管理費といったランニングコストを相殺できれば、「持っているだけで赤字」状態を脱することができます。
② 建物の劣化を防げる
空き家は、人が住んでいないことで換気されず・掃除されず・湿気がたまり・劣化が進むという悪循環に陥りやすいもの。
ですが、人が住んでいれば、日常的に水道・電気・換気がされるため、老朽化のスピードがかなり抑えられます。
言い換えれば、「人に貸す=家の延命措置」でもあるのです。
③ 地域にとってもプラス
地方では、「人が住んでくれる」というだけでも歓迎されることがあります。
特に山形市のような地域では、移住希望者や学生、高齢単身者などに対して、空き家を活用する動きが強まっています。
空き家が人に貸されることで、地域の見た目や治安の維持にも貢献できます。
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賃貸活用の3つのデメリット・リスク
① 初期リフォーム費用がかかる
築年数が古い家の場合、貸し出すにはある程度のリフォームが必要になります。
l 水回り(トイレ・キッチン・お風呂)の修繕
l 屋根や外壁の補修
l 室内のクロスや床の張り替え
こうした工事を最低限行うだけでも、100〜150万円以上はかかるケースが多いです。
この費用を先に回収しないと、収益化どころか「初期投資の回収に何年もかかる」という事態になりかねません。
② 空室リスク
借り手がいなければ、当然ながら収入ゼロです。
特に地方では、人口減少や立地の不便さによって、「借り手が見つからない」問題が深刻になることもあります。
「せっかくリフォームしたのに、誰にも借りられない」─これは賃貸活用の最大の落とし穴です。
③ 入居者トラブル
貸した後に起こる問題もあります。
l 家賃の滞納
l 近隣トラブル
l 退去時の修繕費のトラブル
こうしたことが起きると、時間も手間もかかりますし、オーナーとしての責任が問われます。
特に自分が遠方に住んでいる場合は、現地での対応が難しくなり、ストレスが溜まる要因になります。
*賃貸活用を成功させるためのコツ
✦ リフォーム費は「必要最低限」に
あまりにも完璧を求めて高額なリフォームをしてしまうと、家賃収入で回収できるまでに10年以上かかることも。
「見た目をきれいに」「水回りが清潔に使える」程度の実用的な最低限の修繕にとどめることがカギです。
✦ ターゲットを絞る
l 月3万円前後の格安賃貸として、学生や単身者向けにする
l 田舎暮らしに憧れる移住者向け
l 近くの大学や病院関係の職員・研修生などのニーズを調べる
特に山形市では、Uターン・Iターン希望者や地域交流の場を求める人向けに、古民家や空き家を活用した賃貸ニーズがじわじわ増えています。
✦ 管理会社に委託する
賃貸管理は素人には難しい面も多いため、家賃の回収・入居者との連絡・トラブル対応などは、地元の不動産管理会社に任せるのが安心です。
委託費用は月額数千円〜1万円程度で、「安心」を買うと思えば決して高くありません。
ケーススタディ
山形市のPさんは、相続した実家を「ただ持っていても維持費がかかる」と考え、リフォームに約150万円を投じて賃貸へ。
月3万円で貸し出し、年間36万円の家賃収入を確保しました。
結果、固定資産税・管理費をまかなえるだけでなく、「地域に若い人が来てくれて嬉しい」と近所からも好評に。
Pさんは「負動産だと思っていた実家が、むしろ役に立った」と語っています。
小さな収益でも“赤字を防ぐ”のが賃貸活用のポイント
賃貸活用は「儲ける」ためというより、「維持費の赤字を防ぐ手段」と考えるのが現実的です。
借り手が見つかる可能性があるなら、放置するよりはずっと前向きな選択肢と言えるでしょう。

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