山形市の相続問題:
相続税ゼロでも登記と測量にお金がかかる現実
「うちは財産が少ないから相続税はかからない」
─そう考えて安心している方は少なくありません。
確かに基礎控除の範囲内なら相続税の申告や納税は不要です。
しかし、相続手続きには税金以外のコストが必ず発生します。
特に不動産を相続する場合、登記や測量といった実務的な費用が避けられません。
Cさんのケース:登記費用に驚く
山形市内にある実家を相続したCさん。相続財産は土地と建物だけで、預金はわずか。相続税の心配はありませんでした。
ところが司法書士に相続登記を依頼したところ、見積もりは 十数万円。
「えっ、税金がかからないのに、こんなにお金がかかるの?」と驚いたそうです。
実際、相続登記には 登録免許税(固定資産評価額×0.4%) がかかり、これに加えて司法書士への報酬も必要になります。
例えば固定資産評価額が1000万円なら登録免許税だけで4万円。
報酬を含めれば10万円を超えることも珍しくありません。
Dさんのケース:境界確定測量の落とし穴
別の事例、山形市郊外で農地を相続したDさん。相続税はゼロでしたが、土地を将来的に売却するため測量を依頼しました。
ところが、隣地との境界が不明確で、土地家屋調査士に「境界確定測量」を頼む必要が出てきたのです。
費用は 数十万円。さらに隣地所有者との立会い・合意が必要で、時間も手間もかかりました。
「税金がかからないどころか、相続で逆にお金が出ていくとは思わなかった」とDさんは苦笑い。
なぜ費用が発生するのか?
相続税は「国に払う税金」ですが、それとは別に法務局や専門家に払う費用が発生します。
- 登録免許税:不動産を相続登記する際に必須
- 司法書士報酬:登記手続きを依頼する場合
- 測量費用:境界確定や分筆が必要な場合
- 建物解体費用:老朽化した家を処分する場合
これらは相続税の有無にかかわらず発生するため、「相続税ゼロ=お金がかからない」ではないのです。
山形市特有の事情
山形市では、郊外に農地や広い宅地を持つ家庭が多い一方で、実際には使い切れないケースが増えています。
- 「農地はあるが後継ぎがいない」
- 「広い宅地だが空き家になっている」
- 「境界が曖昧なまま相続が続いてきた」
こうした場合、売却や利活用を進めるには測量や登記が必須。
結果として、相続税がかからない層ほど実費負担に苦しむという矛盾が生じやすいのです。
放置するとどうなる?
「費用がもったいないから登記は後回し」
─これは危険です。
- 登記しないと、売却や担保設定ができない
- 将来さらに相続が発生し、相続人が増えて協議が困難に
- 2024年4月から相続登記が義務化され、不履行は過料の可能性
つまり、今は「費用節約」で済んでも、将来は「大きな負担」として跳ね返ってくるのです。
まとめ:費用も相続準備の一部
相続税がかからなくても、不動産の相続には必ずお金がかかります。
- 登記費用(登録免許税+司法書士報酬)
- 境界確定測量費用
- 建物解体や管理費用
これらを見越して準備しておかないと、「税金ゼロでも赤字相続」になりかねません。
山形市で不動産相続を控えている方は、ぜひ「税金」だけでなく「実費負担」まで含めてシミュレーションしてみてください。
家族で話し合う際には、相続税がゼロでも手続きに必要な費用があることをしっかり共有しておくことが安心につながります。

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