子どもがいても安心とは限りません
山形で考えておきたい「もしもの後の手続き」
人が亡くなったあとには、思っている以上に、たくさんの手続きがあります。
死亡届を出すこと、病院や施設への支払い、葬儀や火葬のこと、年金や保険の手続き、電気やガス、水道のこと、住まいの片づけなど、短い間にいろいろなことを決めなければなりません。
・「うちは子どもがいるから大丈夫」
そう思っている方も多いかもしれません。
けれども今は、子どもが県外に住んでいたり、仕事で忙しかったりして、すぐには動けないことも少なくありません。
山形でも、親は地元に住み、子どもは仙台や東京にいる、というご家庭は珍しくありません。
そのため、家族がいるかどうかよりも、
・前もって少しでも準備してあるかどうか
のほうが、実は大事になってきます。
まずは「自分のこと」を書いておくことが大切です
最初にしておきたいのは、自分のことをわかるように書いておくことです。
難しく考える必要はありません。
たとえば、
・保険証はどこにあるか
・通帳や印鑑はどこにあるか
・年金や保険はどうなっているか
・お世話になっている病院はどこか
・亡くなったあと、誰に連絡してほしいか
・お葬式はどうしてほしいか
・お墓や納骨はどう考えているか
こうしたことを、メモでもノートでもよいので残しておくのです。
「そんなことまで書かなくても」と思うかもしれません。
でも、実際に家族が困るのは、こういう細かなことです。
本人はわかっていても、周りは知らないことがたくさんあります。
特に今は、連絡先がスマホの中だけに入っていることも多く、誰に連絡すればよいのか家族でもわからないことがあります。
ですから、紙に書いて残しておくことは、昔よりむしろ大切になっています。
次に、「頼む人」を決めておくと安心です
亡くなったあとの手続きは、自分ではできません。
ですから、誰かにお願いすることになります。
子どもさんや親せきに頼めるなら、それが一番わかりやすいでしょう。
ただ、その場合でも、
「いざというときはお願いね」
と一度きちんと話しておくことが大切です。
・何も話していないままだと、頼まれた側も戸惑います。
「お葬式はどうしたらいいのか」
「お墓はどうするつもりだったのか」
「どこに何があるのか」
わからないことだらけになってしまいます。
もし身近に頼れる人がいない場合には、専門家や民間の事業者にお願いする方法もあります。
最近は、死後の手続きを引き受けるサービスも少しずつ知られるようになってきました。
ただし、内容や費用はそれぞれ違いますので、契約するときは、急がずによく確かめることが大切です。
「連絡がつくこと」まで考えておくと、さらに安心です。
・頼む人を決めても、その人に連絡がいかなければ意味がありません。
ここも見落としやすいところです。
たとえば、毎日LINEでやり取りしていても、もし急に連絡が取れなくなったら、周りの人が家族の電話番号や住所を知らないことがあります。
スマホの中にしか情報がないと、いざというときに探せないのです。
そのため、
・緊急連絡先
・子どもや親せきの電話番号
・お願いしてある人の名前
これだけでも、紙に書いてわかる場所に置いておくと安心です。
・冷蔵庫に貼る、手帳に入れる、保険証やお薬手帳と一緒に保管する。
そうした方法でも十分役に立ちます。
子どもがいても「任せきり」は危ないことがあります
・「子どもがいるから、そのうち何とかしてくれる」
そう思う気持ちは自然です。
けれども、子どもにも生活があり、仕事があり、すぐには動けないことがあります。
しかも、親子であっても、ふだんお金のことや契約のこと、希望するお葬式の形まで話しているとは限りません。
むしろ、そういう話は気まずくて避けているご家庭のほうが多いかもしれません。
だからこそ、元気なうちに、
・少しずつ話しておくこと
・少しずつ書いておくこと
が大事です。
一度に全部決めなくてもかまいません。
「連絡先だけ書いておく」
「通帳の場所だけ伝えておく」
「葬儀は簡単でよいと話しておく」
そんな小さな一歩でも、残された家族にとっては大きな助けになります。
まとめ
・亡くなったあとの手続きは、誰にでも関係のあることです。
そして、それは家族がいる人にも、いない人にも起こります。
・山形でも、子どもが遠くに住んでいるご家庭は増えています。
だからこそ、
家族がいるから安心ではなく、
少しでも準備してあるから安心
と考えたほうが現実に合っています。
今のうちにしておきたいことは、
・自分の情報を書いておく
・頼む人を決めておく
・連絡先がわかるようにしておく
この3つです。
終活というと、重たい話に聞こえるかもしれません。
でも本当は、自分のためでもあり、残される家族のためでもあります。
これから先を安心して暮らすために、まずはできるところから始めてみてはいかがでしょうか。

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