高齢期こそ保険料の調整が節税になる
― 払済・減額で家計を守る最終戦略
1. 「保険料が負担になってきた」ーそれ、見直しのサインです
60代以降になると、「若い頃に入った保険の保険料が重い」「収入に対して負担が大きい」という声をよく聞きます。
しかし、「もったいないからそのまま」も危険です。
放置すれば、支払いが滞り、最悪の場合契約失効(保障ゼロ)になることも。
l そこで知っておきたいのが、「払済(はらいずみ)」と「減額」という2つの見直しテクニック。
これを正しく行えば、保険を解約せずに家計も節税も維持できます。
2. 払済(はらいずみ)とは?
払済とは、「これ以上保険料を払わずに、今までの積立分で保障を続ける方法」。
つまり、支払いをストップしても、契約を解約せずに縮小版の保険として残すことができます。
イメージ 保険料を払い続けられない → 払済に変更 → 保証額は減るが、契約は有効。
3. 減額とは?
減額とは、「保険金額を下げて、今後の保険料を軽くする方法」。
たとえば、死亡保障2,000万円→1,000万円に減額すれば、保険料もほぼ半分になります。
この方法なら、保障を一定残しながら負担を抑えることができ、老後の家計安定に直結します。
4. 節税効果はどうなる?
実は、「保険料控除」も保険料の支払い額に応じて変わります。
払済にすると新たな保険料支払いがなくなるため、控除は受けられませんが、「過去の控除で得た節税効果」はそのまま。
一方、減額の場合は、支払額が減る分、控除額も減りますが、家計全体での節税・現金流出抑制という観点ではプラスです。
5. 山形市の事例:
70代夫婦の見直し成功例
山形市在住のIさんご夫婦(70代)は、若い頃に契約した終身保険の保険料が毎月4万円。
年金生活に入り、支払いが厳しくなったため相談。
結果、
夫の保険:払済に変更(保険金2,000万円→1,200万円)
妻の保険:減額(保険金1,500万円→1,000万円)
→ 月々の支払が4万円→1万円に減少。
保障は維持しつつ、家計に余裕が生まれました。
さらに、以前の支払い分で十分な保険料控除を受けており、老後の節税+安心を両立できた好例です。
6. 見直しのタイミング
★ 年金生活に入る前
★ 配偶者の退職時
★ 保険料と年収の比率が15%を超えたとき
この3つのタイミングが「調整のベスト時期」です。
特に年金収入だけになった段階での見直しは、生活防衛+節税最適化につながります。
7. 注意点
☆ 払済にすると解約返戻金の一部が固定化される
☆ 減額時は保障額が下がるため、医療保障の重複チェックを
☆ 再加入は年齢・健康状態により困難になる場合あり
l 裏技的対策
保険の一部を残して他を整理する「部分払済」も可能。
これにより、必要な保障だけを残すことができます。
8. まとめ
l ✅ 高齢期は「払済」「減額」で保険を維持しながら家計を守る
✅ 保険料控除の効果を維持しつつ、出費を最小化
✅ 無理のない支払いが、長期の節税と安心につながる
l 「保険は、入るより続けることが大事。」
保険の節税効果は、継続あってこそ生きるもの。
無理なく続ける工夫こそが、最も現実的な節税です。

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