医療・がん保険で高額療養費と合わせ家計負担を平準化
病気やけがで入院したとき、「想像以上にお金がかかった」という話をよく耳にします。
日本の公的医療制度は手厚いですが、それでも自己負担がゼロではありません。
そこで登場するのが医療保険・がん保険です。
これをうまく使えば、家計の急な出費を平準化し、税金面でも控除が受けられるというダブルの効果が得られます。
☆ 医療費の現実と高額療養費制度
健康保険があっても、入院や手術の自己負担はそれなりの金額になります。
たとえば70歳未満で年収約500万円の人なら、1か月の医療費自己負担はおよそ8〜9万円。
このとき「高額療養費制度」を使えば、上限を超えた分はあとから払い戻されます。
ただし──
☆支払いは一度立て替える必要がある
☆差額ベッド代や食事代は対象外
☆長期入院や通院治療が続くと負担は重なる
つまり、一時的にお金が必要な現実的リスクが残るわけです。
☆ 医療保険・がん保険の役割
医療保険やがん保険は、まさにこの「公的制度のスキマ」を埋めるものです。
入院日数に応じて1日あたり5,000〜10,000円、手術時には定額の給付金が支払われます。
がん保険なら、がん診断一時金・通院給付金・先進医療特約なども選択可能。
これにより、
☆入院時の差額ベッド代や交通費
☆仕事を休んだ期間の生活費 など、
公的保険でカバーできない生活の出費を賄うことができます。
☆ 税金面のメリット:介護医療保険料控除
医療・がん保険は「介護医療保険料控除」の対象。
1年間の保険料のうち所得税最大4万円、住民税最大2.8万円が控除されます。
控除証明書を年末調整や確定申告で提出すればOK。
つまり、掛け金の一部が税金の軽減という形で戻ってくるのです。
☆ 加入・見直しのポイント
l 入院日数の設定
最近は入院が短期化しており、「1日5,000円×5日」のような設計が主流。
長期入院前提の旧プランを放置していると、掛け金が無駄になることも。
l 先進医療・通院特約の確認
がん治療は通院中心に変わってきています。
古い契約では通院保障がないケースがあるため、最新プランへの切り替えも検討を。
l 重複契約に注意
会社の団体保険や共済と重なっていないかチェック。
保障が二重だと保険料のムダが生じます。
l 保険料の支払方法を工夫
月払いより年払いにすると、少し割安になることもあります。
さらに、夫婦で別々に契約すれば、控除枠をそれぞれ活用可能です。
☆ 医療費控除との併用も可能
実際に医療費を払った場合、医療費控除と併用できるケースもあります。
ただし、保険金で補てんされた分は差し引く必要があります。
たとえば入院費30万円のうち、保険金10万円を受け取ったなら、差額20万円が控除対象です。
☆ 病気の備えは税金対策でもある
医療・がん保険は、病気に備えると同時に、税金を減らす仕組みでもあります。
しかも、入院や治療がなければ「安心料」として控除で一部が戻ってくる。
もしものときにも、普段にも無駄がない─そんな賢い保険活用です。

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